生魚の知的財産
週末は新鮮な魚を買ってきて、刺身におろして食べるのが楽しみの一つになっている。だが、オーストラリアではそれぞれの魚屋の店員の言うことがイマイチ信用できないのが玉にきずだ。
ある店員は、庶民魚のサバや高級魚のアカムツ(ノドグロ)が刺身で食べられることを知らず、筆者に「刺身で食べられたら教えて」と聞く始末だ。一番頼りないのは新鮮なのかどうか聞いた際の回答で、多分ダメだろうと言っていたのに、さばいてみると刺身で十分いける鮮度だったりする。またその逆もある。
まあ仕方ないのだろう。魚屋に来るお客はオージーであれば、大半がグリル用のサーモンなどの切り身を買いに来る。中国系なら丸ごと1匹を飼っていくが、それも蒸し魚など用だ。刺身用ならサーモン以外ではまだメジャーではないのだろう。
飛躍するかもしれないが、日本で普及する生魚の管理や料理技術、職人の知識は、世界に輸出できる知的財産だ。これをなんとか輸出産業にできないか。(西嵐)
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