オセアニア農業の歩み「豪牛肉産業の『強さの源泉』」
今週のトップでは、7月のオーストラリア産牛肉の記録的な輸出量と各国の状況を取り上げました。牛肉産業が記録的な輸出拡大を続ける背景には、生産基盤の確固たる強さがあります。注目すべきは、単なる頭数増加ではなく、生産性の向上です。今年4月以降、国内では週15万頭以上の解体処理が行われていますが、この水準は、2014/15年度(6月)のピーク時を大きく下回っています。生産量を支えているのは、枝肉重量の増加で、25年第1四半期(1-3月期)には、成牛の平均枝肉重量が313キログラムとなり、15年の水準を30キログラム以上上回りました。
品質管理の徹底も国際競争力の源泉です。オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)が推進する食肉等級の格付け制度、ミート・スタンダード・オーストラリア(MSA)は、食肉の品質を科学的に評価・保証するシステムとして定着しています。中国向け輸出が急拡大している背景には、BSE(牛海綿状脳症)未発生の清浄国としてのステータスに加え、こうした品質保証制度の存在があるとみられています。
一方、生産量がほぼ限界に達しているとの指摘もあり、持続的な成長のためには、さらなる生産性向上と付加価値創造が求められています。(本田歩)
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