第21品 「ディックスミスのオージーナッツ」
オーストラリアで、日本ブランドの商品と比べても「いい線いってる商品」と言えば、ピーナツバターもそのひとつでしょう。ピーナツ粒の有無などを含め、さまざまなテイストがしのぎを削る中で、今回のディックスミスのオージーナッツ(OZENUTS)は独自路線を行く売れ筋商品です。
製造元のディックスミスフーズは、その名と同じ有名家電販売チェーンの創業者(後に売却)でもあるディック・スミス氏が作った食品メーカーです。軒並み外資に食われていく国内食品産業に業を煮やして、国内食材を重視した愛国的なブランドです。得られた利益はすべてチャリティーに回すとうたっていますから、民間とは言いながらも非営利食品企業ということかもしれません。
さて商品の味ですが、甘さが抑えられて、非常においしいと感じます。そのままキャラメルのようになめてもいい感じです。商品説明を読むと、動物性脂肪は含まず、砂糖の含有量も8%以下に抑えているとか。もちろん、オーストラリア産ピーナツを100%使います。価格は375グラム入りで4.75豪ドル(1豪ドル=約88円、価格は調査時点)と、ほかの商品と比べて若干高めかもしれません。しかし、数ある大手スーパーの棚で好位置を占めているところを見ますと、国産好みのオージーのハートをつかんでいるのでしょう。(西嵐)
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