第17品 「エジェル(Edgell)社のビートルート」
オーストラリア人はビートルートが大好きです。マクドナルドが「オージーバーガー」なるものを発売した時も、しっかりとスライスしたビートルートが入っていました。
ビートルートはスーパーマーケットの野菜コーナーでも売られていますが、缶詰で購入し調理する消費者も多いようです。調理済みの惣菜でビートルートサラダを購入してもやはり缶詰から調理されています。
その缶入りビートルートのパイオニアがエジェル社です。同社は、1920年代にアスパラガス農家からスタートしました。米国から缶詰の技術を習得し、第二次世界大戦では軍用食として缶詰の特需に対応しました。ビートルートの缶詰が主力商品として販売され始めたのは1960年代で、今や写真のようにオーストラリアの国旗まで印刷され、まさに「国民食」ですね。
果物のようにおいしく、食事に鮮やかな赤い彩を与えてくれるビートルート。元来ビタミンCや食物繊維、マグネシウムなどを含む体に良い野菜ですが、缶詰で食べる場合は砂糖と塩が添加されていることをお忘れなく。確かに缶詰は、甘酢に漬けたような味に調整されています。価格は1缶で2豪ドル(1豪ドル=約88円、価格は調査当時)程度です。(妙子)
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