第16品 「タサル(Tassal)のスモークサーモン」

オージーのクリスマスに欠かせないのは、ビーフやチキンではなく、実はシーフード。そのためオーストラリアでは使い勝手の良いスモークサーモンの人気が高まっています。その中でも、国産100%、自然豊かなタスマニア州で養殖されたサケが自慢の、サケ養殖国内最大手タサルは、店頭でひときわ目立つブランドです。

同州でのサケ養殖は1980年代後半から始まった比較的新しい産業ですが、オーストラリアでの食文化の多様化や、消費者の健康志向の高まりで、さらなる成長が期待されています。

そのまま食べてもおいしいですが、筆者が好きなのはアボカドとのコンビ。アボカドをつぶしてバター代わりにパンに塗り、スモークサーモンとサラダをはさむサンドイッチは、お弁当の定番です。アボカドはオーストラリア各地で生産されていて、年を通じて入手できます。

スモークサーモンはしょう油との相性も良く、日本食が恋しくなったときの「簡易刺身」にもなります。これからはクリスマスパーティーでカナッペとして食べる機会も増えそうですね。価格は小さめ100グラム入りで、5.99豪ドル(1豪ドル=約87円、価格は調査当時)です。

業界2位のヒューオン・アクアカルチャーも台頭してきました。両社の製品を食べ比べてみるのもおもしろいですね。(葉羽)

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