第10品 ハインツ・ビーンズ(Heinz Beanz)
オージーの朝食に欠かせない「ベイクドビーンズ」で市場をリードするHeinzですが、元来は米国の企業で、オーストラリアへの進出はゴールドラッシュの1880年代です。ベイクドビーンズのレシピは英国の伝統的な製法を元にしてあり、オーストラリア人の口に合うようにバーベキュー風味なども発売しています。価格は2豪ドル(1豪ドル=約88円)程度で手軽に買えます。
個人的には初めて口にしたときはいかにも英国風の豆料理、という感じで味も食感も気に入らなかったのですが、食パンにのせたり、チーズと一緒に焼いたりして食べているうちに美味しいと思うようになりました。小腹が空いたときにスナック感覚で食べる人も多いのではないでしょうか。豆の食感は舌でつぶせるくらい柔らかく、薄いケチャップのような味です。
1食分(100グラム)で約5グラムの食物繊維が含まれていることと、低脂肪・低GIで葉酸などの栄養素が豊富な点がセールスポイントです。一方で、食塩と砂糖も多く加えられているので、注意が必要です。食塩の多さについては、食塩控えめのタイプも発売されましたが、従来の商品より3割程度、使用を減らしているにすぎません。同じ豆製品であれば、納豆のほうが健康的ですがオージーはやはりベイクド・ビーンズがお好きなようです。(妙子)
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