オセアニア農業の歩み「波乱の幕開け、牛肉業界」
明けましておめでとうございます。2025年は、オーストラリアの牛肉輸出が四半期ベース、単月ベースともに記録更新が相次いだ1年でした。しかし年明け早々、年間の輸出動向に大きな影響を与える中国が、国別に輸入割当枠を設定し、枠超過分には55%の関税を導入するという厳しい政策を発表しました。
こうした中で期待が寄せられるのが、昨年、国内の供給制約を背景にオーストラリア産牛肉の輸入を大きく伸ばした米国と、長年にわたりオーストラリアと安定した取引関係を築いてきた日本市場です。ただ、米国ではブラジル産牛肉への40%関税が撤廃され、同国産牛肉の流入が加速するとみられているほか、日本は中国向け輸出枠を消化した後のブラジル産の受け皿になるとの見方もあり、厳しい状況が予想されます。
一方で、赤身の肉タンパク質を積極的に摂取したいと考える中流階級の拡大を背景に、世界的に牛肉需要が高まっているのは事実で、生産者からは「逆境においてもオーストラリア産の高級牛肉の価格は高止まりする」との強気な見方も出ています。
さて今年から、新たに特集「オージービーフの頂点 Wagyu探究記」が始まりました。オーストラリアで30年にわたり肉牛業界の中枢に関わってきた筆者が、ワギュウのブランディングや食肉評価技術、輸出入ビジネスの戦略などを多角的に掘り下げていきます。今年も引き続き、ウェルスをお楽しみいただければ幸いです。(本田歩)
投稿者プロフィール
最新の投稿
FROM OCEANIA TO JAPAN2026年1月9日第530品 レッドロック・デリのグルメ・クラッカー
豪主要農畜産地域の降水量2026年1月9日豪主要農畜産地域の降水量 25年12月19日~26年1月7日
編集長コラム「オセアニア農業の歩み」2026年1月9日オセアニア農業の歩み「波乱の幕開け、牛肉業界」
ことの葉2026年1月9日ことの葉「今年の課題」




