オセアニア農業の歩み「NZと豪の食卓事情」
今週は、ニュージーランド(NZ)の食品価格の高騰について取り上げました。乳製品や肉類を中心に主要な食材の値上がりが家計を直撃しました。
果物や野菜も7.3%上昇しましたが、例外もあります。NZ産タマネギは生産量の約9割が輸出向けですが、今期は好天に恵まれて収量が豊富でした。さらに地域ごとに収穫時期がずれるため、国内市場への供給が途切れにくい状況です。今年は国際的な需要が落ち着き、輸出価格も低迷していることから、NZでは1キログラム当たり85セント(1個13セント程度)の安値で購入できます。
オーストラリアでも食品価格に上昇圧力が見られます。豪政府統計局(ABS)によると、第2四半期(4-6月)は鶏卵が前期比6.5%上昇し、野菜は4.5%、果物は4%上昇しました。コーヒーや紅茶も値上がり傾向が続いており、カフェでの価格転嫁は避けられない状況です。
一方、全体的な食品インフレ率は比較的抑えられており、NZに比べると家計への影響は小さいとみられています。(本田歩)
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