第210回 オーストラリアの選挙はどうなっているのか(その2)

オーストラリア連邦総選挙が日本と比べて異なる特徴的制度の1つに、有権者の投票が法律上で義務化されている「義務投票制」を採用していることが挙げられる。正当な理由もないのに投票に行かなかった場合、20豪ドル(約1,900円)の罰金が科せられる制度だ。実は世界で罰則を科さない国も含めて、義務投票制を採用している国は30カ国以上と意外に多い。オーストラリアでは、この義務投票制を採用して以来、投票率は有権者の90%という高い水準を維持しており、世界でも非常に評価されている。筆者はこの制度、特に日本に適した制度だと思っている。その辺りを解説していこう。【NNAオーストラリア・西原哲也】

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