第206回「トランプ恐慌」と中国(上)

米トランプ大統領による、同盟国でも構わず一律に関税引き上げを決めたり、ウクライナを侵略したロシア寄りの発言をしたりといった傍若無人な政策を見ていると、同大統領自身が今後、世界の経済や社会情勢に、大混乱をもたらすのは間違いないと見ている。西側諸国のリーダーとしての米国はもはや期待できず、特に安全保障面では、漁夫の利を得るのはロシアだけではなく、中国でもあるかもしれないと思っている。そのことが、南半球で覇権主義を強めている中国の行動にどういう影響を与えるのか注視している。【NNAオーストラリア代表・西原哲也】

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について