湖城の窓から「豪NZで激震の予想」

オーストラリアとニュージーランド(NZ)の食品担当相らがこのほど、食品の健康度合いを星の数で示す「ヘルス・スター・レーティング(HSR)」に関する協議を行いました。

会合ではHSRの普及がオーストラリアでは32%、NZでも30%にとどまっていることが確認され、2025年11月までに対象商品の70%に表示するという目標から完全に遅れていると失望を表明しました。

そのため担当相らは今回、食品安全局(FSANZ)と食品規制常任委員会(FRSC)が協力し、将来的なHSRの義務化に向けた準備作業に入ることに合意しています。

現行のHSRは自主的な運用であることから、小規模メーカーのほとんどが導入していません。また、ディーキン大学は、大手メーカーの多くはHSR表示で販促効果を狙う一方、星の数が少ないと想定できる食品ではHSRをあえて表示していないと指摘しています。

こうした状況では、業界が主体的に動いて目標を達成する可能性は極めて低いとみられますが、今回の会合で政府はHSRを強制する方針を示した形です。あと1年少々で、業界には激震が走る可能性がありそうです。(編集長)

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