第192回 国家は人口をどう増やすべきか(4)

日本経営者団体連盟が90年10月に実施した「働く女性の意識に関する調査」というアンケート(回答者3,400人以上)では、「子供を欲しくない」と答えた女性は8.8%で、「2人欲しい」が53.2%、「3人欲しい」が20.4%だったという。つまり、子供を2人以上欲しいと答えた女性が、全回答者の約4分の3を占めたのだ

それにもかかわらず出生率が落ち込んだ要因として、衆議院・社会労働委員会委員の伊東秀子議員(社会党)は、◇雇用環境が非常に悪いこと◇教育費の負担が大変重い◇保育所が足りない◇家事、育児の負担が非常に重い――という4点を指摘した。なるほど35年前も現在も、これらは全く変わっていないことが分かる。

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