第399品 ウエストゴールドのバター
今回はニュージーランド(NZ)の豊かな自然が育んだ、ウエストゴールドのバターを紹介します。この商品の最大の特徴は、牧草を食べて育ったグラスフェッドの牛乳から作られたバターということです。
NZ南島ウエストコーストの牧場で、牛たちは1年中放牧されて育ちます。その牛乳は栄養価が高く、中でも脂肪酸の一種、共役リノール酸(CLA)を多く含みます。CLAはヒトの体脂肪を減らし、心血管疾患とガンのリスクを下げ、免疫を調整し、骨密度を上げるという良いことだらけ。しかも放牧では土壌の微生物が活性化され、その土地の牧草の栄養素が豊富になるという好循環が生まれます。筆者が会ったNZの酪農家は、NZの乳製品は高品質の牧草が支えていると断言しています。
世界の牛乳の9割が草を食べていない牛から生産されるという調査もあるくらい、珍しい環境で作られているウエストゴールドのバターなのです。
メーカーのウエストランド・ミルク・プロダクツは、1868年創業の伝統ある乳業組合です。1900年代前半には多くの乳業組合が設立と解散を繰り返しますが、同社は国内2位の規模にまで成長し、2019年に中国の伊利実業集団に買収されました。伊利は同社製品の高い品質に目を付けたと言われます。
オーストラリアでは牛乳価格が高止まりし、相対的にNZ産の価格が安くなっていますので、当地では買い時かもしれません。(尋助)
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