第372品 ヴィーフの植物由来バターチキンカレー
オーストラリアでは空前のビーガン(完全菜食主義)ブームが巻き起こっており、動物愛護や健康などさまざまな観点からビーガンを選択する人が増えています。植物由来の代替肉市場も急速に拡大していますが、成熟産業ではないことからブランドによっては当たり外れが大きいようで、食感や味わいに違和感があることも珍しくありません。
今回紹介するヴィーフ(vEEF)の植物由来肉(プラントベースミート)は、レストランのエグゼクティブシェフを務めた経歴を持つアレハンドロ・カンチーノ氏が、フードサービスの選択肢が乏しいことに気づいて開発したものです。地球に優しく、美味しい商品をモットーに、ヴィーフは2019年に初めて大手スーパーマーケットの売り場に並びました。そこから快進撃は続き、20年には世界初の炭素中立の挽肉を販売。原材料や製造、包装、輸送、廃棄にかかわるすべての二酸化炭素(CO2)排出を相殺しているといいます。
今回は、ヴィーフのレトルト食品群の中からバターチキンカレーを選んでみました。少し甘めですがさすがレストランの味で、後を引きます。肝心の大豆と小麦でできたチキンは噛み応えがあり、満腹感を得ることができて全体的に満足の仕上がりでした。価格は1箱2食分当たり8.5豪ドル(1豪ドル=約95円、価格は調査当時)とお手頃で、気軽にビーガンを食習慣に取り入れることができそうです。(岩下)
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