第3尾 「Trevally(シマアジ)」
オーストラリアでは最近、東部近海で海釣りのターゲットになりやすいTrevally(シマアジ)が良く釣れる季節になりました。通常11月から5月にかけて魚市場にも出回ります。通常は30センチくらいの大きさですが、大きなものだと1メートル以上になるものもあります。エラの付近に黒い斑点があるのが特徴です。【ウェルス編集部】
シマアジは東部海岸沿いで10メートルの浅底から230メートル程度の深さ辺りに生息しており、オーストラリアでは地引網での漁が主流です。
食材としては、オーストラリアでもフィッシュアンドチップスとしてよく調理されますが、何よりもオーストラリアでは刺身として非常に重宝される魚です。皮の鱗が細やかで、捌きやすく、身持ちもいいです。刺身としての身はやや歯ごたえがあり美味ですし、焼き魚にしても、煮つけにしても何の料理でも合います。オーストラリアの日本食レストランのメニューには、必ずと言っていいほどシマアジの刺身メニューがあるほどメジャーな魚です。
刺身で食べる際には、天然物のシマアジは大型アジ類の中で非常に後味がいいとされ、高価でも天然ものを買えと言われます。その意味では、一般市民がビーチで「簡単に」天然物のシマアジが釣れるシドニーは、本当に環境がいいのだなとつくづく思います。(文・西原哲也)
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