第234回 一枚岩を演じる「老大党」の苦悩
3年に1度開かれるオーストラリア労働党全国大会が、表向きは大きな混乱もなく閉幕した。だがこの大会に関して、7月25日付の全国紙オーストラリアンが興味深いスクープを報じている。議員や党員から、党の方針から大きく外れる議案が大量に提出され、議場にも上らずに密かに葬り去られていたというのだ。その中には、豪米英の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」どころか、米国との同盟関係を見直すことを求める提案まで含まれていたという。アルバニージー首相が演出した「党の団結」の裏側には、世界的に右派が主流となる中での、巨大な左派政党の苦悩が垣間見える。



