第3回 建築物の環境性能を可視化!NABERSとは?
建物の建設活動や運用は、世界のエネルギー消費の約4割、温室効果ガス排出量の約4割、そして利用可能な飲料水の約3割を占めるとされています。こうした背景から、近年、建築物の環境性能を数値で可視化し、持続可能な社会の構築に貢献する評価制度への関心が高まっています。
今年7月以降、連邦政府も、新規のオフィス賃貸契約で環境性能評価制度「NABERS(National Australian Built Environment Rating System)」のエネルギー評価で5.5星以上を取得している建物に限定する方針を打ち出しています。今回は、建築物の環境性能を可視化する動きや木材を活用したビルについて、ゼロから解説します。(本田歩)