ことの葉「背徳感というトッピング」

オーストラリア人の1人当たりのアイスクリーム消費量は、世界3位だという。街を歩けば、冬の今もジェラート店がにぎわっている。厚手のコートを着た人が、平然と大きなカップを抱えている光景も珍しくない。

スーパーのアイスクリーム売り場には、チョコレートやキャラメル、ナッツを惜しみなく使った商品が所狭しと並ぶ。筆者もつい足を止めてしまうが、日本にいた頃なら、これだけ濃厚な商品を手に取るだけで、どこか背徳感を覚えたかもしれない。

ところが、こちらの人々を見ていると、そんな葛藤はあまりなさそうだ。公園のベンチでも、ショッピングセンターでも、大人が堂々とアイスを食べている。食べる時までいちいち自分を裁いていないように見える。

そう考えると、アイスクリームに「背徳感」という余計なトッピングを載せているのは、自分自身なのかもしれない。だが、このトッピングと共に食べるアイスはまた絶妙の味だ。食べた後は、「後悔」という後味まで残してくれる。(菫子)

投稿者プロフィール

ウェルス編集部

公式SNSをフォロー