湖城の窓から「ロケットスタート」
カルビーがニュージーランド(NZ)に子会社を設立し、オセアニアの事業展開を加速すると発表しました。
NZでは2024年第1四半期(1~3月)に国内総生産(GDP)が前期比0.2%増となり、それまでの景気後退局面から脱却しました。しかし続く第2四半期には0.2%減と逆戻りし、実質的に景気後退が2年間続く状況となっています。
一方で、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が先月発表した企業景況感指数では、今後1年間の業況改善を見込む企業の割合が、7月の27.1%から8月は51%以上と大幅に増え、過去10年間で最も高い水準に達しています。
小売売上高も第1四半期は前期比0.7%増でした。第2四半期は1.3%減だったものの、スーパーマーケット・食料雑貨業界は1.5%増加しています。8月単月では前月比0.7%増と、1月以来の高い伸び率となりました。
こうした明るいデータも出てきたことで、実体経済はまだ低迷しているものの景気は底打ちしたとの見方も示されています。ANZのエコノミストは「企業信頼感のデータは経済が予想よりも急速に回復する可能性があることを示唆している」と指摘しました。
カルビーのNZ事業、迫りつつある経済再興と同時のロケットスタートが期待されます。(編集長)
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