NZ乳業マタウラバレー、黒字化は27年
ニュージーランド(NZ)の乳業マタウラ・バレー・ミルク(MVM)が、2027年までに黒字転換を目指していることが分かった。現地紙スタッフ(Stuff)が伝えた。
MVMの株式の75%は乳業大手a2ミルク・カンパニーが保有する。a2ミルクはこのほど発表した年次報告で、MVMの23/24年度(6月期)通期の売上高は1億1,400万NZドル(1NZドル=約89円)で、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は2,050万NZドルの赤字だったと明らかにした。
前年度のEBITDAは2,650万NZドルの赤字で、高付加価値商品の販売拡大やコスト削減、生産性の向上などを通じ改善したという。また、サウスバンク地域の乳原料工場の改修を通じ、a2生乳の製造容量を拡大した。
同社は現在、工場の生産性向上を最優先課題としており、経営陣は25/26年度までに損益を等しくし、26/27年度に黒字化を達成する計画という。
MVMは2018年11月にNZ南時アゴアで創業した。当時より中国牧工商集団が保有していたが、21/22年度にa2ミルクが2億6,850万NZドルで買収した。現在も中国牧工商集団が25%の株式を保有している。