湖城の窓から「タマネギ」

今週の話題は「タマネギ」です。トップ記事で取り上げたニュージーランド(NZ)と欧州連合(EU)の自由貿易協定では、タマネギは発効初日から関税撤廃となります。EUを最大輸出市場とするNZのタマネギ業界は、輸出拡大に大きな期待を寄せています。

また、NZ産のタマネギが、英国のスーパーでNZでよりも安く販売されていることも話題になっています。NZの「カウントダウン」で1キロ2.99NZドルのNZ産タマネギが、英国の「テスコ」では0.95英ポンドと2NZドルに満たない価格で売られています。

業界団体オニオンNZによると、英国に到着した時点でのタマネギの価格は、輸送費なども入れて約2NZドル。これが基準となる訳ですが、テスコはアルディとの価格競争に巻き込まれ、値下げせざるを得ないという見方が有力です。アルディはエジプトなど生産コストの安い国から仕入れています。オニオンNZは、テスコはタマネギでは赤字と予想しています。

そのほか、今週からオーストラリアのウールワースでは切っても涙が出ないタマネギが発売されました。タマネギを刻む時に涙が出ることに、古今東西人は悩まされてきました。こちらもちょっとした話題になりそうです。(編集長)

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