豪の冬作物の収穫、フル稼働へ 多雨で品質低下も
オーストラリアで冬作物の収穫が本格的にスタートした。西オーストラリア(WA)州最大の穀物業者CBHグループは14日、今シーズン最初の収穫リポートで244万トンの穀物を集荷したと発表。また東部州のグレインコープも16日に、今期の初リポートで穀物114万トンの集荷を発表した。南オーストラリア州のバイテラは、直近の1週間でそれまでの10倍の穀物を集荷した。今シーズンは全国的な多雨で収穫開始が遅れたものの、豊作が予想されていた生産量は、さらに増加する見通しという。一方で穀物の品質は低下し、タンパク質含有量の差によるスプレッド(価格差)は過去最大級になると見込まれている。【ウェルス編集部】