編集後記・湖城の窓から- vol.456

【地声人語】

家の裏手にある公園に初めて行きました。灯台もと暗しで、電灯も何もない暗い公園だと思っていたら、実際は川沿いの遊歩道の一部でした。1時間ほど歩いてみると向こう岸に渡れる橋があったり、ドッグパークやバーベキュー場も設置されていたりと、ウオーキングには最適でした。これでもう運動不足の言い訳はできません。(花坊)

家から近い海沿いの公園に初めて行きました。何年間もしていない釣りがしたかったのです。大きな橋の近くを陣取って、釣り糸を垂らしましたが、1時間ほど待てど当たりは来ません。周囲の釣り人も諦めて帰っていく頃、橋を通る自動車の音がとても騒々しいことにようやく気がつきました。これでもう釣りはしばらくできません。(西嵐)

家の近くのバニングスに行くために、通り道の公園に初めて行きました。公園には特に印象はありませんが、バニングスは別の客と肩が触れあいました。社

会的距離は有効なはずですが、真剣に商品を吟味する目に他人は映らないようです。1時間ほど滞在し、同じ公園をまた通りましたが、頭は机作りで一杯で、これでもう公園の印象を思い出すことはできません。(尋助)

【湖城の窓から】

「知見を活かす」

今週号の表紙コラム「ことの葉」は、日本の生魚の管理方法を知的財産として輸出できないかと綴っています。シドニーにも南半球第1位といわれる魚市場がありますが、その1年間の取扱量は世界最大の日本・豊洲卸売市場のわずか9日分にすぎません。日本の積み重ねた経験による知見は、世界に誇るべきものでしょう。

サプライチェーン全体で生鮮農水産物を質の高いまま保持するノウハウは商品に付加価値を付ける、というのはオーストラリアの生産者にとっても理解されているようです。しかし一方で、「農産物は工業製品じゃあるまいし」という彼らの反感混じりの声も聞いたことがあります。

元を辿れば日本の生魚管理ノウハウは、消費者の高い要望に応えるために発展してきました。オーストラリアの輸出業者からの、日本の品質基準は高すぎるという指摘については、「日本で売れれば、世界で売れる」がその回答になるでしょう。ちなみにこの回答、ある農水省の方がふともらした言葉です。【ウェルス編集長】

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

シドニー南西部に建設が予定されているウールワースの新物流センター。3万台近い配送トラックが不要になると予想されていますが、そこに新しく何が設置されるからでしょうか?(答えは記事中に)