地声人語・湖城の窓から- vol.548
【地声人語】
階下の住人に戦々恐々としています。怖いクレーマーなのではありません。心優しい、80 代と思しき高齢女性なのですが、ここ1カ月の間に、彼女が2回も火災報知機を鳴らしているからです。いずれも鍋を火にかけたまま、テレビを見ている間に火にかけたことを忘れていたのが原因とのこと。二度あることは三度ある、とならないことを切に願っています。(百芍)
市内の運転に戦々恐々としています。最近の大雨の影響か、シドニー郊外を運転していると所々に大きな穴があるので、その穴にタイヤを取られるのです。穴にハマると、車もかなりの衝撃を受けます。夜に運転する際は危なくて仕方ありません。それにしても大雨が相次ぐことでどうして穴があくのでしょう。いずれ巨大な土地が陥没しないことを切に願っています。(西嵐)
毎日の天気に戦々恐々としています。家事の担当は洗濯なのですが、仕事前にテレビの予報と空模様を見比べて、洗濯機を回すか否か悩んでいます。洗濯を決行したのに雨が降ってきた、というよりも、見送ったのに夜まで雨が降らなかった時の方がショックが大きいのは何故でしょうか。いずれにしても週末に三度洗濯する、とならないことを切に願ってます。(尋助)
【湖城の窓から】
「カノーラの高値」
今年度(2021年7月-22年6月)のオーストラリアの穀物で、輸出額が最も増加すると予想されているのは、油糧種子です。カノーラに代表される油糧種子の予想輸出額は52億豪ドル(1豪ドル=約93円)で、前年度から実に137%増とみられています。
この背景は、主要生産国のカナダが21年に雨不足に陥り、供給不足が輸出価格を押し上げ、それを見たオーストラリアの農家が作付を増やしたこと。また、原油価格の上昇に伴い、バイオディーゼルへの需要が上昇していることも価格を下支えしています。さらにウクライナがカノーラの世界の供給量の約15%を占めることや、エコ意識の高まりで注目度を増すヒマワリ油もウクライナが世界生産シェア50%を抑えていることも、代替としてカノーラへの需要を強め、価格の上昇要因になっています。
そんな中で、カナダの乾燥は今年も続く見込みであることが、次第に判明してきました。農業情報企業TEMによると、カナダの主要生産地サスカチュワンの現在までの土壌水分量は、前年を下回っている地域が多く、カノーラにとっては厳しい状況です
ウクライナの戦争の終結が見えないこと自体がコモディティー市場の不確実性を増やしており、カノーラの超高値はしばらく続きそうです。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
西オーストラリア州で電気ショックによる雑草除去の実験が行われますが、システムを販売するスイスの会社の名前は何でしょうか?草むしりで取る植物の日本語です。(答えは記事中に)