地声人語・湖城の窓から- vol.547
【地声人語】
洋服掛けスタンドを買いました。組み立ては簡単でしたが、6カ所あるネジの部分は全て、場所が若干ずれおり、ネジが最後まで入りません。不都合ではありますが、この際は諦めました。以前購入したワークデスクも、1カ所ネジが入り切っていない状態です!匠の技を持ち、「値段以上」を提供しようとする日本の精神を大いに紹介したいです。(弥生)
布製ソファーを買いました。IKEAです。この国で送料はバカになりません。高額な送料を別料金で払って手続きしましたが、当日は、配達担当者が「あんたのマンションは通路側が駐車禁止だから」と言って、ソファーをマンション前に置いたまま、勝手に帰ってしまいました。なんという無責任!顧客の満足を大事にする日本の精神を大いに紹介したいです。(西嵐)
洗面所用ファンを買いました。天井の換気扇です。2年前に修理したのですが、止まってしまったのでバニングスで同じメーカーの同じ型式のを選びました。箱を開けて説明書を取り出すと、表紙には何と3年保証!もしまた故障したら無料交換してもらおうと、説明書はきちんとしまいました。ケチケチ、いや節約を旨とする日本の精神を大いに紹介したいです。(尋助)
【湖城の窓から】
「値上げの余地」
今週の記事、「1Qに食品価格4%上昇、下期さらに上昇か」が気になります。
この値上げの背景には、新型コロナの混乱とロシアのウクライナ侵攻による「食料安全保障を巡る不確実性の高まり」があります。
オーストラリアの食料安全保障に関しては、穀物業界団体グレイン・グロワーズが興味深いリポートを発表しています。それによるとオーストラリアの小麦の生産量は、消費者1人当たり1.01トンで、先進国では最大です。輸出分を除くと1人で年間1,300斤の食パンが焼ける量が残ります。同様に牛乳は1人350リットル、牛肉は70キロと、十分な食料生産量を誇ります。
金額をみると、平均週給に占める食費の割合はオーストラリアの場合10%です(米農務省調べ)。日本やNZ、香港などは14%なので、オーストラリアは恵まれていると言えるでしょう。さらに中国は22%、ロシアやインドは30%、ウクライナに至っては38%です。
このためオーストラリアでは例えば高コストに悩む酪農家が、牛乳を多少値上げしても消費者は痛みを感じずに支払うと、ウールワースの元会長が予想しています。
ところが、現在値上げを躊躇しているのは酪農家自身です。業界団体が加盟費の引き上げについて全国アンケートを実施したところ73%の酪農家が拒否しました。コスト上昇を販売価格に反映できないとしています。
インフレは世界的な流れとなっています。日本では食品の9割の品目が2月までに店頭価格を引き上げました。
オーストラリアでも条件は整っています。どこかが口火を切れば、更に大々的な値上げが始まるかもしれません。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
大豆の収穫を2倍にするプロジェクトがクイーンズランド州で始まりました。大豆をある作物と組み合わせて輪作することで農家の収益を上げるのですが、同州の名産とも言えるある作物とは何でしょうか?(答えは記事中に)