地声人語 - vol.712
■自宅の中では、靴下を2重に履き、首にタオルを巻いて過ごしています。寝るときはさらに手袋をはめます。シドニーの冬は寒いはずですが、わが子は半袖、半ズボン、素足で、同じ空間にいるとは思えません。子どもの頃は、自分もこれほど寒さに強かったのか。しかし思い出したくても忘却の彼方です。(亜梨)
■会社の中では、空腹時にドライフルーツを食べます。家ではもっぱらジャンクフードばかりで、ドライフルーツなど食べたくもありません。思えば、食べたくないものをなぜ会社では食べるのか不思議でした。それほど人間が会社と自宅では変わるのでしょう。そして子供の頃はどうだったのか。こればかりは忘却の彼方です。(西嵐)
■公共交通機関の中では、ノイズキャンセルがあるイヤホンを着けます。エンジン音が騒々しいバスなどの公共交通機関でも、人の会話が遠くに聞こえる程度になり、ようやく気が休まります。使い始めてから1年が経ち、この機能がなかった頃の喧騒を思い出そうとしても、もはや忘却の彼方です。(鮎子)