地声人語・湖城の窓から- vol.515
【地声人語】
ご近所さんの動きが気になっています。ロックダウン以降、男児のいる向かいの家に、度々階下の一人暮らしの女性が苦情を言う声が聞こえてきます。一日中男児に大人しくしてもらうのも、女性に騒音に耐えてもらうのも難しく、結局はお互いが我慢するしかないのかもしれません。これ以上関係が悪くならないことを祈るばかりです。(百芍)
運転手さんの動きが気になっています。ロックダウン以降、バスの運転手さんは一日中、誰も乗らない空のバスを市内まで往復しています。彼らの賃金条件の問題もあり、運行せざるを得ないのでしょう。こちらはバスに乗る際は、貸し切り状態で気分が良くもありますが、これ以上空気を運ぶだけの運行が増えないことを祈るばかりです。(西嵐)
お相撲さんの動きが気になっています。ロックダウン以降、オヤジになって以降相撲の面白さに気付き、場所中は動画サイトに注目しています。一日中場所はやっていますが、やはり三役と横綱の取り組みは見ておきたいもの。最近は横綱白鵬のマナーの悪さが話題になっていますが、これ以上悪役にならないことを祈るばかりです。(尋助)
【湖城の窓から】
「過ぎたれば・・・」
食肉最大手JBSによるサーモン養殖ヒューオンの買収は、先週号で報じた通り富豪のアンドリュー・フォレスト氏がヒューオン株を買い進め、まるで邪魔をするかのような振る舞いをしています。同氏はこの行動に関し、「養殖業界は持続可能性において『現実的で差し迫った課題』に直面している」と指摘した上で、「投資は業界を変えるためのコミットメント」と説明しています。
ヒューオンはかつて持続可能な養殖のリーダーになるとしていました。フォレスト氏はそれ以上を求め、その達成のためには新オーナーが実行できるさまざまな手段があると強調します。例えば、魚粉に使う魚の入れ替え、完璧なカーボン中立、先進的な動物福祉の基準実行などを挙げています。
フォレスト氏と言えば昨年、西オーストラリア州に世界最大規模となるカキ養殖場の設置計画を発表しました。カキの養殖は完全に持続可能で、海の環境にとって良いフィルターにもなるそうです。
この計画は地元で歓迎されているかと思いきや、その広大さのあまり縮小または調整を求める声も上がっています。また零細漁師の生産者としての存在感の希薄化が懸念され、政府には養殖を奨励することと、従来の漁業の保護の間で適切なバランスをとることが求められています。環境に良いからといって、大きすぎるのも困ったものといったところでしょうか。
さて、ヒューオンに関しては、すでにヒューオンの大株主であるJBSは、他の株主、特にフォレスト氏からのフィードバックを歓迎する、としていますが、どうなることやら。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
今回のオセアニア食卓魚図鑑はニジマスを取り上げています。ニジマスがオーストラリアに持ち込まれたのは1894年のことですが、さて、どの国を経由して来たのでしょうか?
(答えは記事中に)