第22尾 「Hairtail(タチウオ)」

銀色に輝く、まさに日本刀のような外見の太刀魚(タチウオ)は、オーストラリアでも年間を通して市場に出回る魚です。英語では「Hairtail」とも「Ribbonfish」とも呼ばれます。いずれも外見を表したような名前です。

リボンのようなので「Ribbonfish」とも

タチウオは、筆者もかつて日本の四国の堤防で、電気浮きとワイヤー針を使ったタチウオ釣りを楽しんだので馴染みが深いです。夜行性の魚で、鋭い刃を持ち、全長は最大で2.5メートルになるものもあります。

シドニーでも、ホークスベリーリバーの河口で、比較的冬季に初心者でも良く釣れます。引きに特徴があり、オーストラリアでは競技用釣りとしてもメジャーです。シドニー市内の市場では、6月に1キロ約19豪ドル(1豪ドル=約94円)で売られていました。

タチウオの調理法としては、長い身をぶつ切りにして、フライや天ぷらにして揚げるのが好みです。身離れも比較的良くて、食べやすいです。皮は若干硬めですが、刺身にしてもおいしいです。(西原哲也)

公式SNSをフォロー

投稿者プロフィール

西原哲也
1968年長野県須坂市生まれ。早稲田大学社会科学部卒。時事通信社外国経済部記者を経て、香港大学大学院アジア研究修士課程修了。共同通信グループNNAの香港華南版編集長、中国総合版編集長を経て、現在NNA豪州代表取締役