第83品 ダリズキッチンのハーティー・チキン・スープ

宗教的戒律を守りながら、味にもこだわった逸品

宗教的戒律を守りながら、味にもこだわった逸品

シドニー拠点の食品会社ダリズキッチンが販売するダリカイ(Darikay)ブランドのスープは、スーパーマーケットで、ほかの類似商品とは別に陳列されています。社名とブランド名に入っている「ダリ」は、イスラエル人でシェフ歴が25年以上のイェヒエル・カプラン氏の妻の名前だそうで、こんなところで夫婦仲をアピールしています。

同ブランドで販売しているのは、タイ風味パンプキン・スープや、ミネストローネ、トマト・スープなど10種類。保存料や合成着色料などの添加物や動物性油脂は使わず、グルテンフリーが売りです。素材も選びに選び、オーストラリア中を駆け回り、納得したものしか使っていないそうです。

その中から6.5豪ドル(1豪ドル=約86円、価格は調査当時)で購入したのは、ハーティー・チキン・スープ。ユダヤ人のイェヒエル氏らしく、ユダヤ教の戒律に沿って調理されたコーシャの鶏肉を使っています。繊維状にばらばらになった鶏肉は、ニンジンなどのほかの野菜と調和しており、思ったより濃い味付けでしたが、好みの味で満足できました。

ダリカイはほかに、ビートルートとアーモンドを組み合わせたディップソースなどのブランド「ピルペル」やひよこ豆などから作るハモス専門のブランド「ダリズ・テーブル」なども展開しています。(頼徳)

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