ことの葉「未踏の滋味」

日本への一時帰国で、初めて松葉ガニの刺身を食べ、口に広がった旨みに感動した。聞けば、ほんの数分前まで生きていたカニをさばいたばかりだという。カニは死後、短時間で微生物が一気に増殖するため、新鮮さが何より重要なのだそうだ。

もちろんオーストラリアにもカニはあるが、加熱して食べる前提らしく、バイオセキュリティーが厳しい当地では、生の提供はやはり難しいだろう。そんなことを考えていた折、先日オープンしたシドニーの新フィッシュ・マーケットを思い出した。新市場には、生きた甲殻類を最適環境で管理する最新の飼育・保管システムが導入されており、ロブスターの刺身ならその場でさばいてもらって味わえるようだ。

いつか、日本のようにオーストラリアでもカニの刺身が食べられる日が来ることを願いたい。(幸風)

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ウェルス編集部

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