第67回 戦後の小麦政策が変えた日本の食卓、食料自給率回復へのカギ(その1)

戦後の日本は、アメリカ(GHQ)の政策によって小麦の大規模輸入が進められました。この施策をきっかけに学校給食でパンが導入され、1958年に誕生したインスタントラーメンが爆発的に普及したことで、家庭でも小麦を使った食事が広く根付くようになります。一方、60年には1人あたり年間118kgだった日本人の米を消費量は、2023年には約51kgまで減少しました(農林水産省「食料需給表」)。半世紀ほどで米の消費量が半減し、食料自給率も大幅に落ち込みました。

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