日豪で10年超の農業ビジネス経験を持つ筆者が、現場レベルから考える、豪州での農業ビジネスに関するポイントを解説。
第69回 食料自給率を劇的に引き上げる「乾田直播」!新着!!
前号で見たように、日本では米農家の時給が10円台という厳しい現実に直面し、収益性の低さから離農が加速しています。このままでは食料自給率の回復も困難との見方もあります。食料自給率の向上には米の消費拡大が鍵ですが、それだけで […]
第68回 日本の食料自給率が危ない! 米農業再生への道
前号では、戦後アメリカ(GHQ)の政策によって小麦が大量に導入され、日本の食卓が大きく変化した経緯を紹介しました。その結果、米の消費量は急激に減少し、食料自給率も大幅に低下しました。また、米の消費が増えれば食料自給率の回 […]
第67回 戦後の小麦政策が変えた日本の食卓、食料自給率回復へのカギ(その1)
戦後の日本は、アメリカ(GHQ)の政策によって小麦の大規模輸入が進められました。この施策をきっかけに学校給食でパンが導入され、1958年に誕生したインスタントラーメンが爆発的に普及したことで、家庭でも小麦を使った食事が広 […]
第66回 規格外の食品ロスを削減する ~利益最大化のアプローチ~
食品ロス削減の方法として、消費者が規格外の農産物に寛容になることを求める声がよく聞かれます。このような教育活動や意識改革は確かに重要ですが、規格外品そのものの発生が減れば、教育や啓発に頼らずとも、自然に食品ロスは削減され […]
第65回「クラウン」と「カローラ」で紐解く日豪の農産物基準~規格外品活用とブランディングで挑む食品ロス削減~
寛容な消費者が多い豪州の大手スーパーマーケットで販売されているいちご 農産物の基準をトヨタ自動車の「クラウン」と「カローラ」という象徴的な車に例えると、日豪のスタイルの違いが明らかになります。日本の「クラウン型基準」は、 […]
第64回 新規参入を容易にするアグリテック ~露地栽培の「病害虫」対策~
今回は、露地野菜栽培における病害虫対策に焦点を当て、具体的なアグリテックを紹介しながら、その可能性について掘り下げます。 露地栽培は病害虫の発生が問題となります。天候の変化により病害虫は容易に発生し、野菜の外観に影響を与 […]
【番外編その2】日本食の真価を世界に発信するために:Fine Food Australia 2024
メルボルンで今月開催されたオーストラリア最大級の食品展示会Fine Food Australiaでは、日本企業の出展数は23社で、126社が出展し外国として最多となった中国の5分の1にとどまりました。タイ(50社)や韓国 […]
【番外編】日本企業、存在感なし:Fine Food Australia 2024
毎年オーストラリアで開催される食品展示会Fine Food Australiaは、世界中の食品企業が一堂に会する重要な場です。各国が自国の食品文化や技術を紹介し市場拡大を目指すこの展示会は、日本にとっても絶好のPR機会で […]
第63回 グローバルな農業現場に必要なスマート農業技術を生産工程ごとに徹底分析~施設栽培(太陽光利用型植物工場)編~
「スマート農業」は世界的には「アグリテック(AgriTech)」や「アグテック(AgTech)」などと呼ばれ、日本でも「食料・農業・農村基本法」の改正法の成立を受け、大規模栽培での導入が加速しています。しかし、従来の小規 […]
第62回 「ソーラーシェアリング」で農業革命~豪の農地を活用した新たな収益モデル~
オーストラリアの農業界は、太陽光発電と農業生産を組み合わせた「Agrisolar / Agrivoltaics」と呼ばれる日本が発祥の「ソーラーシェアリング」の導入により、新たな可能性を見出しています。太陽光パネルの下で […]