第517品 ゴールデン・デューのレリッシュ

ジャムとお間違いなきよう

レリッシュとはあまり聞き慣れないかもしれませんが、「薬味」を意味する英語で、野菜や果実などを細かく刻み甘酸っぱく味付けした付け合わせの総菜です。日本食ではなますに似た味です。

今回取り上げるゴールデン・デューのストロベリー・ルバーブ・レリッシュは、イチゴの甘さとルバーブの酸味が溶けあい、日本食では味わえない不思議な風味を醸し出します。

一見するとジャムのようですが、料理に付けると素材の味を邪魔せず、旨味を引き立てます。筆者はゆで豚と小鯵の南蛮漬けの薬味として食してみましたが、肉や魚の本来の風味がググっと前面に出てきた感じがしました。さらに、それほど高くない白ワインも、このレリッシュを付けた料理と一緒に飲むと、キリリと引き締まり高級ワインに様変わりしたようです。

ゴールデン・デューは西オーストラリア(WA)州の最南部に位置するマウント・バーカー地域の農場です。セロン家一族が2015年から経営し、牧草飼育の牛や羊、放し飼いの鶏のほか、冷涼な気候でイチゴやアプリコットといった果物も生産しています。

レリッシュは一般的に、ホットドッグにも合うようです。次回はスパイスたっぷりで辛めのビーフソーセージと合わせてみようと思っています。

1瓶10豪ドル(調査当時、1豪ドル=約97円)。WA州の食材店かオンラインで。(尋助)

投稿者プロフィール

ウェルス編集部

公式SNSをフォロー