ことの葉「お茶への情熱」
チリ出身の友人が、見慣れないお茶を飲んでいた。聞いてみるとそれは「マテ茶」。かの国では一般的らしい。茶葉を入れた携帯容器にお湯を注ぎ、ストローを直接さして飲む。ストローは金属製で、先端に茶こしが付いた独特なもの。一口飲んでみると、日本で販売されているペットボトルのマテ茶とは段違いに濃く、あまりの苦みに眠気が吹き飛んだ。
中南米を中心に飲まれているマテ茶は世界三大飲料の一つ。ポリフェノールやミネラルが豊富で、健康効果の高さから「飲むサラダ」とも呼ばれる。別のチリ人の友人も、朝はコーヒーではなくマテ茶で始まると言う。いつも容器と茶葉とお湯を持ち歩き、その場でお茶を準備する。
緑茶の消費量が多い日本でも、さすがに急須と茶葉、お湯を携帯して、外出先で淹れる人は珍しいだろう。お茶に対する熱い情熱に感心した。(布朗)
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