ことの葉「見るメガネを変える」

木々が多い地域に住んでいるせいか、道の落ち葉がよく目につく。なぜ清掃しないのかを考えていたが、人の介入を最低限にして落ち葉が腐葉土になるのを待つことを美徳としているのかもしれない。

しかし、大雨の時に大量の落ち葉が大きな口の側溝に流れ込むのもいかがなものかと思う。それであれば、落ち葉を回収してバイオマス燃料にすればどうか、とネット検索をしてみるが、再生可能エネルギーの中でエネルギー効率が一番悪いようだ。

人の管理が行き届いた道への固定観念を捨てられない自分の見方を変えたいと思いながら、道を歩くブッシュターキーが目にとまった。家の近くには複数のブッシュターキーの巣があり、身体の数十倍の大きさの巣を構えている。巣は落ち葉と木の枝を一生懸命集めて作り上げたものだ。「不要」というメガネで見えていなかった身近な生態系の循環があった。(亜梨)

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