地声人語 - vol.632

■住所を尋ねられて答えると、いつも同じ反応です。移民はともかく、オージーには「金持ちなのね」と驚かれます。確かに金持ちは多い地区なのですが、道路も少なく不便だからアパートは割安なのだと説明しても納得してくれる人は地元民以外皆無。今後はほぼ隣のボンダイと言おうかと。もうこのやり取りから卒業です。(佳々)

■国籍を尋ねられて答えると、いつも似たような反応です。こないだ東京を観光したとか、京都を訪れたとか。誇らしい気分ですが、相手がアジア系だと異なります。和歌山県の海岸に行ったとか秋田県の田舎に行ったとか、私が訪れたことのない土地が並び、日本人として羞恥心に浸ります。もうこのやり取りは苦手です。(西嵐)

■出身県を尋ねられて答えると、いつも微妙な反応です。日本人はともかく、オージーに説明しても「世の中にそんな所もあるのかもしれないね」との顔。仕方ないので、出身地名は独立系スーパーマーケット「IGA」と同じ綴りだと付け足すと、ちょっとは分かったような雰囲気に。もうこのやり取りも限界です。(欣達)