地声人語・湖城の窓から- vol.468

【地声人語】

半年ぶりにフェリーに乗りました。遠足に行く子供の集団と一緒になり、マスクを全くしていない子供たちが所狭しと船内を走り回り、引率の親らしき人も誰1人マスクをせず、注意もおざなり。指導する立場の船の係員もマスクをしていません。乗り場に掲げてあった「マスクをしてください」の看板は全く意味をなしていませんでした。(花坊)

 

半年ぶりにエナジーを飲みました。栄養ドリンクのことです。若者の集団と一緒になって走り回る機会があり、こちらはへとへとになりましたが、彼らは何時間遊んでもへっちゃら。「エネルギー補給しなくていいのかい?」おじさんの疑問は、彼らには全く意味をなしていませんでした。(西嵐)

 

半年ぶりにシドニーの魚市場に行きました。別のお客の集団と一緒にならず、空いている店内を走り回ることさえできるほど。魚の種類も少なかったので、活きのよいものを見つけようとしても、なぜか魚に詳しい店員がおらず、「刺身にできる魚はどれか」と聞いても全く意味をなしていませんでした。(尋助)

【湖城の窓から】

「どの予想屋が一番?」

今週号はABARESの農産物生産高予想と、米国農務省(USDA)の豪産小麦生産量予想の記事を掲載しました。また、普段から穀物の予想に関しては、西オーストラリア(WA)州のWA州穀物産業協会(GIWA)の記事も頻繁に載せています。オーストラリアの穀物に関心のある読者であれば、実際にどの機関の的中率が高いのか、気になるところだと思います。実は老舗農業サービス企業エルダーズからスピンアウトした市場分析会社、トーマス・エルダー・マーケッツがそれを分析しています。

そのリポートによると、USDAは「やや楽観的」だそうです。7割くらいは実績よりも少し大きめの予想を出しているとか。その点、ABARESの予想はUSDAよりも正確だそう。ただ、実際オーストラリアはABARESにとってホームグラウンドですから、ここで負けたら話になりません。WA州に関しては、やはりわずかながらGIWAがABARESに勝っているとのこと。地元強しの面目躍如です。

ただし、USDAも過去にほぼドンピシャの予想をしたこともありますので、このリポートは参考程度に考えた方が良さそうです。トーマス・エルダーも「そもそもオーストラリアの天候は不安定で、生産予想は信じられないほど難しい」と但し書きをつけています。(ウェルス編集長)

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

豪中の摩擦に悩まされているワイン業界で、生産者らは中国以外の市場に目を向け始めています。さて彼らが現在注目している市場はどこ?(答えは記事中に)