ことの葉「にっくきネズミ」

わが庭に植えてあるリンゴの木にいくつか花が咲き、3個ほど実が付いた。それらは次第に大きくなっていき、テニスボール大になって、あとはさらに赤くなるのを待つだけだ、と楽しみにしていた。

ある日の夕方、ササっと何か小さな動物がリンゴの木から滑り落ちるのが見えた。ハッとして見ると、リンゴの実はすべてかじられていた。ポッサムか?いや、あの小ささはネズミだろう。その日から、広い網をかけたが、ネズミは網を巧みにかいくぐってリンゴをかじっていた。リンゴはついに全滅した。

自分の庭になるリンゴを、もう何年間もまだ1個も食べたことがない。毎回早熟期の段階でネズミに食べられてしまうからだ。ならば今度は、リンゴに殺そ剤でも盛ってやろう。しめしめ、それでネズミは一網打尽に違いない。しかしちょっと待て。一体何のためにリンゴを育てているのだったっけ。(西嵐)

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ウェルス編集部

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